スポーツで“音を着る” より広い音域を骨伝導で身近に

【超福祉展】聴覚サポートヘッドホン「Goldendance AQUA」

2015/11/13 12:00

土屋 季之

Goldendance AQUA
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 「Goldendance AQUA」は、振動板を使った「ダイナミックタイプ」と呼ばれる骨伝導ヘッドホンだ。骨伝導は、蝸牛(かぎゅう)に直接振動を伝えることで鼓膜を介さずに音を信号化することができる技術である。

 このヘッドホンは、可聴域が非常に広いことが特徴だ。通常の骨伝導ヘッドホンでは、3000~5000Hzと音域が限られるが、Goldendance AQUAは50~1万2000Hzの音域に対応するという。そのため「音楽を聴くのに最適」と、開発したゴールデンダンスの中谷任德氏氏。現在の骨伝導技術では難しいとされる低音域を再現し、快適な音楽ライフを提供することを目指す。

聴覚に問題のない人にとっても聴覚拡張アイテムに

ゴールデンダンスの中谷任德氏

 コンセプトは「音を着る」。2015年11月10日から開催中の「超福祉展*1」で実際に聴いてみた。小さな音までもクリアに拾う精度は驚くほど。いわゆる「補聴器」ではないが、聴覚障害、特に耳の遠くなった高齢者などにとっては、さまざまなシーンでの活用が期待できるだろう。

*1 正式名称は「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」(2015年11月16日まで開催)

 一方で、聴覚に問題のない人にとっても優れた聴覚拡張アイテムとなる。耳をふさがずに音楽を聴くことができるし、集音器として使うと周囲の小さな音までクリアに拾い、聴覚がストレートに増幅された印象である。加齢に応じて聞き取りが難しくなる高音域も、このヘッドホンを使うことで聞き取りやすくなるという(モスキート音までは届かないが)。

 加えて、デザイン性とユーザビリティの高さはユーザーにとってはうれしいだろう。一般に、骨伝導ヘッドホンは通常の音楽機器に接続する際、外付けの増幅装置(アンプ)が必要であることが多いという。Goldendance AQUAは、そのまま接続して利用できる。

 IPX7の防水仕様を備えており、屋外でも雨などで濡れてしまう不安なく利用できるうえ、そのまま水洗いすることも可能だ。聴覚障害者だけではなく、ランニング、ジョギングなどの屋外でのスポーツシーンでも、耳をふさぐことなくクリアな音楽を楽しむことができるだろう。