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車いすバスケ、リオ出場の舞台裏

パラスポーツが抱える課題と、その先にある未来(前編)

2016/04/01 00:00

久我 智也

2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの開催まで半年を切った。「パラリンピックの花形競技」と言われる車いすバスケットボール(車いすバスケ)には、男子日本代表も出場する。彼らは2015年10月に行われた「三菱電機2015 IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップ千葉」で3位となりリオ大会への出場権をつかんだのだが、その裏では、日本の車いすバスケ関係者の並々ならぬ苦労と努力があった。

競技の未来のためにリオでの好成績は必須

 2016年9月7日からスタートするリオデジャネイロ・パラリンピック。車いすバスケは、大会2日目の9月8日に初戦が行われ、その後10日間に渡り、12の国がメダルを目指して戦うことになる。

 2015年10月に行われたIWBFアジアオセアニアチャンピオンシップ千葉で3位となり、リオ行きの切符を手にした男子日本代表は、合宿や海外遠征を経て、2016年5月に代表メンバー12人を内定することになる。リオでの目標は、1988年ソウル大会、2008年北京大会で記録した最高位である7位を上回ること、そしてメダル獲得だ。チーム関係者は「メダル圏内に入れるだけの力はある」と自信をのぞかせているだけに、好成績を期待したいところである。

 車いすバスケは「パラリンピックの花形競技」と言われるが、障害者(パラ)スポーツを代表するスポーツであっても、競技を取り巻く環境が充実しているとは言えない。そのため、2020年東京大会に向けて注目度を継続させ、そして東京後の盛り上がりにもつなげるために、リオでの好成績は必須と言える。

 では、車いすバスケは具体的にどのような課題を抱えていて、将来にどのような展望を抱いているのか。関東車椅子バスケットボール連盟の代表理事を務める高橋俊一郎氏に話を聞いた。

2015年10月、リオ出場権を獲得して歓喜に沸いた日本男子代表。本番まであとわずかとなった。
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