「キャッシュフロー計算書、見たことありますか」の回でも述べたが、経営の基本は「資本金や借入金などで調達したお金を事業に必要な資産に変え、それを使っていかに新たなお金を生み出す」かにある。その際、どのようにお金を調達したのかを表すのが貸借対照表(B/S)の貸方、お金をどのように使っているかを表すのがB/Sの借方である。

 純利益を総資産額で除した総資産利益率(ROA:Return On Assets)は、これらの資産を使ってどれだけの利益を出したかを示す指標。これこそ、まさに経営推進の基本を示す数字と言える。資産を活用していかに多くのお金を生み出しているかを端的に示すものだからだ。

ROAはどうすれば良くなる?

 ROA(%)=純利益/総資産×100であるから、これを良くするには、まず分母である資産をスリムにすることが肝心だ。少ない元手で多くのキャッシュを生み出すのが経営。そのためにはお金を生む資産にする必要がある。多大の在庫としてお金を寝かせたり、ほとんど稼働していない設備があったりしてはならない。企業によって色々なKPI(Key Performance Indicator)を設定しているが、キャッシュフロー経営に徹した企業では、ROAを意識して推進すべき事項を明確している。

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