市場の変化は激しい。ニーズの変化に、既存顧客の要望の変化、さらには、競合先が先手で画期的な新製品を出してくれば、一気に市場の勢力図が塗り替えられてしまうことも多い。例えば、デジタルカメラの普及によって従来の銀塩フィルムの市場は急激に縮小した。そのデジカメ市場もスマートフォンの普及で市場規模は縮小している。

 ここまで激しい変化ではなくとも、市場ニーズに合致した画期的な商品をタイムリーに生み出せなければ、ジリ貧の道を辿ることになる。逆に、それができれば事業収益を大きく拡大できる。

 従って、どの企業でも市場ニーズの把握と、新製品開発に力を入れることになる。新製品開発は、事業を拡大する上でも、利益を拡大するという点でも、さらには利益体質を変革するという点でも極めて重要な位置付けを担うからだ。

新製品だからこそできる変革

 新製品開発は社内プロセスの変革の好機でもある。例えば、工法を変革しようとしても、現在生産している製品では変革を図ることは難しい。既に金型もあり設備もそのままという中では、変革できる部分はごくわずか。工法を変えられないとなると、コスト面でも大きな引き下げは期待できない。よって、変革のタイミングは、正に新製品を投入する時しかない。そのタイミングこそが体質を変えられるチャンスなのだ。

 新製品の企画段階では、市場の変化や競合先の動向を踏まえて、市場の勢力図を塗り替えるためにはどんな新製品を準備するかを検討するはず。それとともに、その新製品投入によって、どう体質強化を図るか、そのための新たな工法開発や新たなコスト開発取り組みをどうするかを明確に示すことが重要なのだ。

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