このコラムではこれまで何回も経営の基本であるキャッシュフロー経営推進の重要性について述べてきた(「 滞留資産を廃棄するとどうなる?」)。今回は、そのキャッシュフローについて再度確認しておきたい。

P/Lは見たことあるが

 大企業の方には、“損益計算書(P/L)については理解しているが、貸借対照表(B/S)やキャッシュフロー計算書(C/F)はほとんど見たことがない”という人が多い。それは、日頃の各部門での管理が売り上げや費用を軸として販売推進やコストダウンといった活動であること、常に利益を追求することから、P/Lを中心とした経営にならざるを得ないからだ。

 ところが、B/SやC/Fは部門別で表すことが難しいこともあり、会社全体の経営推進を担当していないと接する機会が少ない。そのため経理や財務の担当者でないとほとんど知らないということが多い。

本当に有効なお金の使い方か

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図1 貸借対照表の構造
 ところで、経営推進の根幹はどこにあるだろうか。企業は株主から出資してもらった資金や自らが稼いだ資金、銀行などから借り入れした資金(B/Sの貸方に記される)を、事業に必要な資産(B/Sの借方)に換えて事業を進める。それによって新たなキャッシュを生み出し、配当や新たな事業拡大に向けての資金にしていく(図1)。つまり、「いかに効率よくお金を使ってキャッシュを生み出すか」が経営ということになる。

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