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スポーツ、世界への突破力

2020年、訪日外国人が「また行きたいね」と話す国の条件

ANA片野坂社長×パラリンピアン成田選手、特別対談(その1)

2016/09/01 00:00

上野 直彦

(写真:加藤 康、以下同)

 地球の裏側、南米ブラジルはリオデジャネイロで開催されたオリンピック。その熱気もさめやらぬ9月7日(現地時間)、現地ではパラリンピックが12日間の日程で開幕する。

 その大会の熱を先取りした対談をお届けする。ANAホールディングス(以下、ANA) 代表取締役社長の片野坂真哉氏と、7年振りに第一線に復帰し、5回目のパラリンピック出場となるリオ大会を控えた、パラリンピック水泳女子日本代表の成田真由美選手だ*1

 2人の共通項は、2016年リオ大会直後の10月19~22日に、文部科学省などが京都と東京で開催する国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」(以下、ワールド・フォーラム)である。同フォーラムは、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームズなどに向けて、観光とも連動させつつ、スポーツ、文化、ビジネス等の幅広いテーマについて議論すると共に、情報を発信。国内で開催が続く世界的な大型国際スポーツ大会を契機に、スポーツや文化に関するムーブメントを国際的に高めるためのキックオフイベントだ。

 ANAはワールド・フォーラムのパートナー企業、成田選手はアンバサダー(大使)を務める。日本を代表する航空会社の経営者とパラリンピアンの対話は、スポーツのビッグイベントを契機に増加が期待できる訪日外国人を迎える日本の環境づくりからスタートした。

(司会は、上野 直彦=スポーツライター)

*1 対談は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックを控えた2016年7月に行われた。

2020年、そしてその先に思い描く豊かな未来

―― まずはリオデジャネイロパラリンピックに向けて、成田さんへの激励をお願いいたします。

片野坂 7年振りの復帰、パラリンピックご出場、おめでとうございます。大変素晴らしいことだと思っています。私の人生の中でオリンピック・パラリンピックは、「あの頃はこういうことがあった」という体験と共に記憶に残る存在です。また、今年のリオ大会も思い出に残るものにしたいと思っています。ご活躍をお祈りいたしております。

成田 ありがとうございます。

―― 成田さん、コンディションはいかがですか?

成田 すこぶる良いです。トレーニングも毎日順調に泳ぎ込んでいます。1日に3000〜5000メートルぐらい泳いでいますね。