こんにちは、世永玲生です。元コンシューマーゲームのゲームデザイナーで、現在はWebプロモーションや解析、WebサイトやアプリのUI/UXの改善などの仕事を主にしています。今回は10月に発売されたVR(Virtual Reality)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「PlayStation VR」(プレステVR)をネタに、SNSの口コミで製品やサービスの人気が高まっていく仕組みについてご説明しましょう。

写真●PlayStation VR

 あれ?ソーシャルな関係をきっかけにプレー人口が増えていくのって何かに似てますよね? そうです。ソーシャルゲーム(ソシャゲ)です。今回はソシャゲなどのサービスや商品を売るときにとても有効に働く「バイラル力」が、プレステVRの場合にどう作用しているかについてお話をしたいと思います。

 さて、プレステVRですがAmazon.comなどネット通販や家電量販店の予約受付は瞬殺。発売日当日には抽選販売もあったようですが、「当たった」という声を聞かないほどの大人気でした。国内のAmazon.comでは現在、10万円近いプレミアム価格を付けて売られている有様です。どうしてもすぐに欲しい人は米国のAmazonから買う裏技を使っているようです。

 11月17日には追加販売を始める旨が既にアナウンスされていますが、日本国内での「プレイステーション 4」の販売台数である300万台に対して、プレステVRのここまでの出荷数は5万台強。いかにも供給不足と著者は思うのですがどうでしょうか? 仮に年末までに20万台の追加出荷ができたとしても品薄は続きそうです。

 もし仮に現状の品薄が続けば、むしろプレステVRへの熱狂はさらに高まると著者は見ています。その理由はプレステVRが備えるバイラル力が極めて強いからです。商品への飢餓感がバイラル力で高まり、ニーズが雪だるま式に増えていくことでしょう。

「うなぎは匂いで、VRは悲鳴で売れ」

 バイラル力というのはSNSなどを使って、情報が拡散される力=口コミ力を意味します。情報が拡散されて、その商品やサービスが良い方向に認知されれば、当然ですが売れ行きにつながります。うまくはまれば、広告などでお金を掛けなくても、低コストで商品やサービスの認知が広げられます。特にソシャゲでは黎明期から、バイラル力の活用が意識的に行われてきました。

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