吉岡直人です。前回(吉岡直人~ソシャゲではゲーム本体より大切な開発がある)、ソシャゲと通常のゲームの違いは運営にあり、プログラマは運営を支えるツールを作るのが重要な仕事になるというお話をしました。

提供:123RF

 ソシャゲで運営を担うのは、主にまるっと「プランナー」と呼ばれる人たちが中心です。プログラマ出身もいますが、多くは非プログラマで、プログラミングや、コンピュータの動作原理を深く理解しているとは限らない人が中心です。

 このためソシャゲにおけるプログラマのミッションは単にゲームを作るだけでは終わりません。プランナーのみなさんが実現したいゲームやビジネスのアイデアを形にして、ゲームの運営に反映させやすくするために、彼らがいじっても壊れないような頑丈で便利なツールを作るのが、むしろ重要なミッションになりますというのが、前回のお話でした。

 でもきっとプログラマじゃない人は、素人が使うソフトウエアと、専門的な訓練を積んだエンジニア向けのソフトウエアとどっちが作るのが簡単かピンと来ないと思います。例えば、一般の人が年賀状を作るのにも使うようなワープロソフトと、ロケットの設計をする人が難しい計算をしたりシミュレーションを行うために使うツールと、どっちが作るのが大変でしょう?

 もちろん、それぞれに難しい面はあるのだけれど、私は一般の人が使うソフトの開発の方がはるかに難しいと思います。それは、使い手がコンピュータの動作原理を知らないからです。その分使い方に遠慮がない。コンピュータの仕組みを知っていれば、避けて通るような無茶を平気でやる。だからそれでもおかしくならないようにあらかじめ手を打っておく必要があるのです。

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