国内製造で高精度を実現

 我々は、すべてのガンプラをホビーセンターで製造しており、国内生産にこだわっています。それは、我々が求める技術水準を満たせるのが国内だからです。海外では難しい。例えば、金型の仕上げでは、求める精度を海外で実現できません。高い精度を求めるのは、接着剤を使わずに組み立てられる「スナップフィット」技術を導入しているからです。部品同士を隙間なく取り付けるには、設計どおりのものを造る高い精度が必要です。

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 玩具であれば、表側だけ磨けばいい。これに対して、プラモデルの場合、ユーザーが組み立てる必要があるので、裏側も磨いて、隙間なく接合できるようにしないといけない。おおよそ、±40μmの精度が求められる。これは現在の技術水準で、以前はここまで高精度ではありませんでした。

 それに、日本を除くアジアのユーザーは「メイド・イン・ジャパン」を好む。営業面でも、日本での製造は利点があるのです。ただし、すべての作業を国内で行うわけではありません。例えば金型の場合、国内の金型メーカーが激減したことにともない、国内の金型メーカーだけでは我々の需要を満たせません。そこで、海外の金型メーカーを利用しています。ただ、日本で最終仕上げを行わないと、我々の求める精度は出ません。