イントランスHRMソリューションズ 代表取締役 竹村孝宏氏
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 ビジネスシーンにおいては、自責思考他責思考という言葉がよく使われます。自責思考とは、何か問題やトラブルが起こったとき、その原因が自分にあると捉える考え方です。自分がミスをしてしまったときに、次に同じ失敗をしないように、自分の行動を振り返って改善に向けて行動します。一方、他責思考とは、起きた問題の責任を自分以外の他人のせいにするという考え方です。問題やトラブルが起きたとき、当事者意識がなく、自分で問題を解決しようとせずに犯人捜しをします。

 入社3年目の鈴木君(仮名)。前の部署ではリーダーを任され、メンバーはきちんと指示を聞いてくれて仕事はうまくいっていました。ところが、今度の新しい部署では、自分はこれだけ頑張っているのに、メンバーが動いてくれない…。やりたいと思っていた仕事をさせてもらえない…。まだまだ自分はできるのに…と、悶々(もんもん)とした日々を送っています。

 この場合、他責思考で考えると次のようになるでしょう。「自分はもっと仕事ができるのに、正当に評価してもらっていない」や「できるのに、やらせてもらないから、やる気が出ないのは当たり前だ」、「自分を正当に評価してもらえないなら、いっそのこと職場を変えてほしい」などです。

 自責思考で考えるとどうでしょうか。「いま取り組んでいる仕事には、どんな意味があるのだろうか」、「つまらない仕事と思っているが、どこか工夫できるところはないだろうか」、「目の前の仕事に向き合い成果を出せば、もっと大きな仕事を任せてもらえるかもしれない」などとなることでしょう。

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