伊本貴士=メディアスケッチ 代表取締役、サイバー大学客員講師、サートプロ IoT技術講師、IoT検定制度委員会メンバー
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 「スマート製品」と聞いて、どのような製品を思い浮かべますか? IoT(Internet of Things)という技術の登場により、全てのものがインターネットにつながると言われています。「スマートホーム」や「スマート家電」が普及するのも近い、などという話を耳にした人も少なくないと思います。

 では、「スマート家電」とは、どのような家電製品なのでしょうか。

スマート製品の定義

 実は、普段使っている「スマート」という単語には、さまざまな意味が含まれています。従って、「スマート○○」としたときの「スマート」の意味がはっきりと定義されているわけではありません。一般には「高性能」や「高機能」、「粋」といった意味で使われています。

 例えば、スマートフォンについては「OSを搭載した携帯端末を意味する」と言う人もいます。でも、「ガラケー」と呼ばれる携帯電話にもOSを搭載したものがあります。では、なぜ「iPhone」は「スマートフォン」と呼ばれるようになったのでしょうか。「高性能である」「便利である」「デザインが格好いい(外観デザインが優れる)」といったイメージから、従来の携帯電話と区別するために「スマートフォン」と呼ばれるようになったと私は分析しています。そして、そうした好印象が世間に定着した大きな理由は、「ボタンが一切ない」という斬新なデザインを実現したからではないでしょうか。しかも、iPhoneは使いやすさも抜群でした。

 こう考えると、「スマート」と呼ばれる製品には、以下のような定義があると私は考えています。

・従来にない価値を提供してくれる
・未来的
・デザインがシンプル、かつ格好いい〔余計な(ダサい)ものは一切ない〕
・直感的に分かるインターフェースを使っており、説明書を読む必要がない
・表示や機能、デザインをある程度ユーザーの好みに調整(カスタマイズ)できる
・機能やコンテンツを必要に応じて追加できる

 では、これらのニーズを満たす製品を生み出すために、どのような技術を活用できるでしょうか。一緒に考えてみましょう。

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