米プロアメリカンフットボールのNFLは2018年11月13日、翌週19日にメキシコ・メキシコシティで開催予定だったカンザスシティ・チーフス対ロサンゼルス・ラムズの一戦を、ラムズの本拠地であるロサンゼルス・メモリアル・コロシアムでの開催に変更すると発表した。

NFLのロサンゼルス・ラムズが2018年11月19日の試合を、ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで開催することを発表したリリース
(図:ロサンゼルス・ラムズ)
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 これは本来開催予定だったアステカ・スタジアムの芝が度重なるコンサートなどのイベントの開催によってボロボロになっており、リーグと選手会が危険と判断した緊急措置だった。こうして試合のわずか6日前に開催地が変更された同試合だったが、7万7002人もの観客を集めて無事に行われた。

 対戦2チームが共に9勝1敗で優勝決定戦「スーパーボウル」の前哨戦と呼ばれた好カードであったことと、数千枚の無料チケットが配られたこともあるが、これだけの観客を集められた背景には、11月13日から販売されたチケットが全てスマートフォン(スマホ)などを対象としたモバイルチケットだったことが大きい。ファンはラムズの公式アプリか、大手チケット販売業者のチケットマスターのアプリを通じてチケットを購入、ダウンロードし、Apple WalletやAndroid Passbookを使って入場したのである。まさにモバイルチケットの強みが活かされたわけだ。

「ラストミニッツ」の販売に注目

 実際のところ、紙のチケットを販売したり、印刷することなく購入者が管理でき、入退場の管理まで出来るモバイルチケットはこうした「ラストミニッツ」と呼ばれる開催直前の販売を中心に注目が集まっている。

 2013年にサンフランシスコで設立されたGameTimeは、そんなラストミニッツ・チケッティングに特化したアプリを開発し、成長を続けている企業だ。同社のアプリを使うと写真を多用した画面からスポーツやコンサートの最安値チケットを検索でき、わずか2回のスワイプで購入ができる。チケットの画面から入場も可能だ。

ラストミニッツ・チケッティングに特化したアプリ「GameTime」の画面。サンフランシスコのベイエリアで開催されるスポーツの試合が一覧表示されている
(写真:GameTime)
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