NFL平均資産価値の伸びは低迷

 一方、20億ドル未満と判定されたのは最下位16億ドルのバッファロー・ビルズなど4チーム。ここで興味深いのは、チームの強さと資産価値が必ずしも一致しないことだ。19億5000万ドルと判定されたクリーブランド・ブラウンズは昨年16戦全敗で、過去3シーズンでも4勝46敗。2002年からプレーオフに進出できていないにもかかわらず、それよりも資産価値が低いと判定されたチームが3つもあるのだ。それを言うと、トップのカウボーイズも「アメリカズチーム」と呼ばれるほど全米規模の人気チームではあるが、過去10年間でプレーオフ進出は3回のみ、スーパーボウルの優勝からは22年遠ざかっているのだ。

 NFLチームの平均資産価値は25億7000万ドルとなっている。昨年から2%増で、これはリーマンショックによる世界的不況で2%減となった2011年以降では最も伸び率が低い。

 NFLでは2016年以降、黒人への人種差別への抗議として選手たちが試合前の国歌斉唱時に起立せず膝をつく抗議行動が社会的な議論になったり、ルールの厳格化がスポーツとしての魅力を削ぐという批判がでている。こうしたことが、人気低下が原因となっていることが考えられる。実際、過去2年はテレビ中継の視聴率が下がっている。