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渡辺史敏の「米スポーツ産業ヘッドライン」

VR/ARやドローン…テクノロジーが生む新スポーツ

2018/05/16 05:00

渡辺 史敏=ジャーナリスト

ファンが試合をコントロール

 さらに、これまでとは全く異なる形で参加するスポーツも生まれそうだ。2019年の開始を目指し、準備が続く新たなプロ・アメリカンフットボールリーグ「ファン・コントロール・フットボール・リーグ(FCFL)」がそれだ。FCFLは基本的に7人制の屋内アメリカンフットボールのリーグである。ゲーム動画で人気のTwitchと契約しており、Twitchがライブストリーミングを行う予定だ。

ファンが試合をコントロールするプロ・アメリカンフットボールリーグ「ファン・コントロール・フットボール・リーグ(FCFL)」
(図:FCFL)
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 FCFLではリーグ名の通り、ファンが試合をコントロールする。Twitchの機能拡張として、専用アプリが配信され、ダウンロードしたファンの端末には試合中、自分が応援するチームのプレーがアメリカンフットボールのゲームのように表示される。これと思ったプレーに投票すると、その結果によってフィールド上の選手が実際にそのプレーを実行するのだ。

 ファンにプレーを決めてもらう試みは過去に野球などで行われたことがあるが、いずれも単発のイベントなどに留まった。今回はリーグ全体での大がかりなものとなる。ライブストリーミングとアプリの発達があってのものだ。

 しかもFCFLはプレーだけでなく、チーム名やマスコット、ロゴなどもファンが決めるとしている。コンセプトは分かるが、斬新過ぎる気もしないわけではない。8チームで構成される予定のFCFLが、果たして予定通りスタートできるか気になるところだ。

 まだ黎明期といえるVスポーツだが、今後急成長する可能性もありそうだ。