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渡辺史敏の「米スポーツ産業ヘッドライン」

NFL「ビッグデータボウル」、課題解決のアイデアを一般募集

2019/01/24 05:00

渡辺 史敏=ジャーナリスト

 米プロアメリカンフットボールのNFLは、リーグが抱える課題を解決するアイデアを一般から募集するクラウドソーシングの取り組みを拡大している。

 現在、初開催されているのが「ビッグデータボウル」と名付けられたコンテストだ。これはプレーの傾向を参加者に分析してもらうとともに、今後の戦略や指導方法の革新につながるアイデアを提案してもらうというもの。

 1グループ4人以下でウェブで参加登録し、審査に合格すると参加者は現役と過去の選手のデータにアクセスできるようになる。このデータは「次世代スタッツ」と呼ばれるもので、米ゼブラ・テクノロジーズが全選手のショルダーパッドに装着したRFIDセンサーによって試合中の位置や速度、加速度を測定したものだ。これを分析し、「フィールドでのスピードの理解」「ルール変更の提案」「捕球選手と走るルートの最良の組み合わせの特定」という3つのテーマで案を作成・提出する。

NFLが初開催しているコンテスト「ビッグデータボウル」のWebサイト
(図:NFL)
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賞品はチケットとギフト券

 参加者は大学生・大学院生部門と高等教育機関以外のオープン部門の2部門に分けられ、現地時間の2019年1月22日締切で募集が行われた。その後、選考作業が行われ、各テーマで4グループが最終候補に選ばれ、2月27日にインディアナ州インディアナポリスで開催されるドラフト有力選手の能力審査会「スカウティングコンバイン」に招待される。

 そこでNFL、チームのスタッフ、業界代表者らに各5分間のプレゼンテーションを行い、質疑応答をする。その後、各部門の優勝グループが決定される仕組みだ。各優勝グループには希望するレギュラーシーズンゲームのチケット4枚とNFL公式ショップサイトの1000ドル分のギフト券が贈られる。

 ビッグデータボウルの開催にあたってNFLのフットボール戦略とビジネス開発部門を統括するダマニ・リーチ上級副社長は「スポーツ分析コミュニティは拡大と進歩を続けています。我々は参加者がフットボールデータにアクセスするクリエイティブで革新的な方法を採る分析コンテストを主催することに興奮しています」とコメントしている。