日本の製造業が生き残る道は?

 日本の製造業は、いかに世界と戦っていけばよいのでしょうか? 筆者らは、その答えの1つが「微細加工技術」だと思っています。日本が世界に誇る「材料」「部品」「生産財」と共に、それを支えながら支えられているのが「微細加工技術」なのです。

 世界のものづくりの様子を俯瞰してみましょう。まず米国です。米国は、いわゆるハードを主体とした“ものづくり”から、「限界費用ゼロ」のソフトウェア産業によって構成されるプラットフォームビジネスへと転換し、覇権を握りました。

 2018年現在、世界のプラットフォームビジネスを牛耳っている4大企業「GAFA」、すなわち「グーグル(Google)」「アップル(Apple)」「フェイスブック(Facebook)」「アマゾン(Amazon)」は全て米国企業です。今や日本人のみならず、世界中の人たちの生活の隅々にまで入り込んでいます。

 次に中国です。前述のGAFAのうち、アップルは「iPhone」を生産していますが、米国内で実施しているのは開発・マーケティングだけであり、実際の生産は台湾・中国の巨大受託製造専門会社(EMS)が手掛けています。

 世界のハイテク産業では「開発・マーケティングは米国カリフォルニア州のシリコンバレー、実際の大量生産は台湾・中国」という棲み分けが定着しました。台湾・中国の受託製造専門会社は、一昔前の「安かろう、悪かろう」ではなく、世界レベルの膨大な量産を高品質かつローコストにこなす一大産業集積地を形成しています。

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