■hakkai株式会社の概要
【創業】1957年
【資本金】5730万円
【代表】代表取締役 関 聡彦
【社員数】190人
【住所】新潟県南魚沼市九日町2845
【得意な微細加工】精密プラスチック金型設計製作、エンジニアリングプラスチック成形加工、他

米粒よりもはるかに小さな、樹脂の雪の結晶を造る

 hakkaiは、新潟県南魚沼市に本社・工場を置く樹脂成形のサプライヤーです。同社の特徴は超小型・精密な樹脂成形を得意とし、その樹脂成形に用いられる金型も社内で内製しているところにあります。

 そうした同社の精密金型技術と、微細成形技術を具現化したサンプルワークが、下図に示す米粒よりもはるかに小さな、樹脂の雪の結晶です。

図1 樹脂で成形した「雪の結晶」
図1 樹脂で成形した「雪の結晶」
[画像のクリックで拡大表示]

 まず、この樹脂の雪の結晶の金型は、ワイヤー径⌀0.02mmのワイヤー放電加工により加工されています。通常のワイヤー放電加工に用いられるワイヤー径は0.1~0.3mmです。ワイヤーカット放電加工において、ワイヤー径が小さくなればなるほど高精度かつ微細な加工が可能になりますが、その半面条件設定が難しく、ワイヤーが極めて断線しやすくなります。

 微細なワイヤー放電加工を売り物にしている加工サプライヤーの場合でも、その大半は⌀0.03mmからの加工です。同社が手掛ける⌀0.02mmは市販されている最小のワイヤー径であり、対応が可能なサプライヤーは極めて少数といえます。

 この樹脂の雪の結晶の金型にはさらに、⌀0.03mmのエンドミルによる直彫り加工が施されています。以前のコラムでも述べましたが、⌀0.03mmのエンドミルは肉眼で見えないほどの細さで、少しの衝撃を与えただけでも折れてしまいます。そうした微細な刃物を使いこなして金型を造る同社の技術力の高さが、このサンプルワークからはよく伝わってきます。

⌀0.03mm エンドミル切削加工
[画像のクリックで拡大表示]
⌀0.02mm ワイヤー放電加工
[画像のクリックで拡大表示]
図2 「雪の結晶」の金型

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)は12月末まで無料!