■株式会社エムアイ精巧の概要
【創業】1967年
【資本金】1000万円
【代表】代表取締役社長 宮田 和久
【社員数】32人
【住所】埼玉県草加市松江6-9-12
【得意な微細加工】精密プレス加工部品の製造、プレス金型の設計・開発および製造

微細領域におけるプレス加工技術の「駆け込み寺」

 プレス加工での微細加工領域(主に⌀0.3mm未満の領域)において、板厚よりも小さなサイズにおける打ち抜き加工は不可能といわれています。そうした困難プレス加工を可能にしているのが第25回でも紹介した、埼玉県草加市に本社工場を置くエムアイ精巧です。

 同社のメインの技術は、「板鍛造技術」といわれる塑性加工技術を軸とした、異形状深絞り加工にあります。「板鍛造技術」とは、冷間鍛造と順送プレス加工技術を組み合わせたプレス加工技術です。一般的なプレス加工技術では加工製品の板厚はほぼ一定になっていますが、板鍛造では局部的に鍛造を取り入れて、板厚を積極的に制御します。

 こうした技術により、従来は切削加工や粉末焼結加工、MIM(金属射出成形)を適用していた3次元形状の加工を、プレス加工に置き換えられるようになります。

図1 異形状深絞り加工の事例
図1 異形状深絞り加工の事例
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 コイル材からワークを成形する順送プレス加工は特に生産性が高く、粉末焼結加工やMIMと比較すると60倍以上ものスピードでの生産が可能になります。順送プレスでは1個あたりの加工時間が1秒程度で済みます。

 その結果、工法転換によって大幅なコスト削減が可能であり、エムアイ精巧には日本を代表する自動車業界・IT業界などから多種多様な案件が持ち込まれています。まさに同社は微細領域におけるプレス加工技術の「駆け込み寺」といえるでしょう。

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