■株式会社微細切削加工研究所の概要
【創業】2006年
【資本金】220万円
【代表】代表取締役 齋藤 清和
【住所】埼玉県入間市狭山ケ原369-1
【業務内容】微細な切削加工に関する研究開発、試作、コンサルティング、研修、出版/微細な切削加工を可能にする商品群の開発、販売

世界最小のサイコロを造る技術を世の中に

 微細切削加工研究所は、切削における微細加工では草分け的な存在である、入曽精密が設立した会社であり、そのミッションは微細切削加工技術を広く世の中に普及させることにあります。

 本連載の以前の回で、100μm角の世界最小のサイコロを造るプロセスでは、通常の切削加工の技術・ノウハウは到底通用しないことをご説明しました。その中で、入曽精密では自らの手で微細切削加工を実現する要素技術を開発してきました。微細切削加工研究所は、そうした微細切削加工に関わる要素技術を世の中に供給する取り組みを行っています。

 ここでは、そうした同社の取り組みについて紹介したいと思います。

通常のツールプリセッターでは測定不可能な工具長測定を測定可能に!

 微細な切削加工においては、使用するエンドミルやドリルも極めて小径です。例えば前述の100μm角のサイコロを製造するためには⌀0.01mmのエンドミルを使用する必要があります。マシニングセンターで切削工具を使用するためには、ツールプリセッターといわれる機器を使用して、その切削工具の長さを測定する必要があります。ところが、⌀0.01mmほど工具が小径になると、工具をツールプリセッターに当てた時点で工具が折れてしまいます。非接触のレーザーで工具長測定を行う方法もありますが、レーザーによる工具長測定では微細加工に必要な精密な精度を出すことができないのです。

 そこで開発されたのがHAGOROMOセットです(図1)。

図1 HAGOROMOセット
図1 HAGOROMOセット
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 HAGOROMOセットはシーソー機構を採用することにより、接触式で工具径が⌀0.01mm~⌀5mmまでの工具長を測定できます。かつ±2μmの精度を得られ、微細加工に必要な工具長測定をわずか2~3分で実行可能なキットです。片手で持ち運べるので簡単にすばやく他のマシンでも使用することが可能です。

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