■株式会社共和製作所の概要
【創業】1962年
【資本金】1000万円
【代表】代表取締役社長 河口 治也
【社員数】30人
【住所】愛知県東海市名和町蕨山7-239
【得意な微細加工】CFRPに対する微細加工

CFRPに対して自在な切削加工が可能に!

 愛知県東海市に本社・工場を置く共和製作所は、CFRP(炭素繊維強化樹脂)に対しての微細加工を得意とする、機械加工サプライヤーです。CFRPはアルミニウム合金に代わる軽量化素材としてBoeing B-787ドリームライナー(米Boeing社)にも大量に採用され、航空機だけではなく次世代自動車やドローンなど、広く新分野への活用が期待される次世代の新素材です。

 CFRPは強度があり軽量であるというメリットがある半面、樹脂とカーボン繊維の異種材混合のため、加工が困難であるというデメリットがありました。例えば図1のように、ロッド加工においてはバリの発生、ボードの加工においてはデラミ(剥離)の発生など、従来の切削工具や工法ではCFRPに対する微細加工は非常に困難がありました。

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図1 CFRP加工におけるバリ・デラミの発生
写真:共和製作所

 そうした中、同社ではCFRPに適合したオリジナルの切削工具・工法を開発することにより、CFRPに対してより微細な機械加工を実現しました。例えば、図2は板厚1~2mmのボードに対して、⌀0.5mmのドリル加工を1本の工具により100穴以上連続して実施しています。

図2 CFRPに対する微細穴加工の事例
写真:共和製作所
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 また図3は、従来は困難とされたCFRPに対してのピン・ネジ加工、さらに内径に対しての深掘り加工、溝加工を行った加工事例です。

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図3 CFRPに対するネジ加工・内径の事例
写真:共和製作所

 このように高強度かつ軽量という、材料としては非常に高いポテンシャルを持ちながら加工が困難であるという弱点を持っていたCFRPを、より身近なものにできる加工技術を同社は開発したといえます。こうした加工技術の開発により、今後ドローンやロボットなど、軽量かつ高強度が求められる部品に対してのCFRPによる試作・適用がより広がるものと期待されます。

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