西村 仁=ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント
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 新聞や雑誌を読んでいると「イノベーション」という言葉をよく目にします。イノベーションは「技術革新」などと訳されます。「創造性を発揮して、イノベーションを起こそう!」といった具合に表現されます。

 創造性を発揮してイノベーションを起こす。時代の流れに乗るには大事なことだと思う半面、自分は創造性などとは無縁だから難しいことだなとも感じます。だからといって創造性を発揮するために寺にこもって座禅を組んだりするかといえば、それはちょっと方向性が違うかなと思います。今回はこの「創造性」について考えてみましょう。

 創造性と聞くと、誰も考えつかないような画期的なアイデアを生み出すといったイメージがあると思います。辞書には、「既存のアイデアやルール、パターン、関係性、そのようなものを乗り越える能力。また、意味のある新しいアイデアや形式、方法、解釈を作ること」などと書いてあります。そのためには常にポジティブに物事を捉え、柔軟な発想力を持たなければいけませんが、自分自身と現実との乖離にあぜんとしてしまいます。

 しかし、イノベーションとは、既存にあるもの同士の新たな「組み合わせ」であることが多いことが広く紹介されています。身近にあるヒット商品も既存の組み合わせであることが多いのです。「既存A+既存B=イノベーションC」や、「既存A×既存B=イノベーションD」などです。

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