1. はじめに

 「第5回 関西高機能素材Week 2017」がインテックス大阪で9月20日から22日まで開催された。本コラムでは、関西高機能素材Week 2017で筆者が注目した技術などを紹介する。今回は、日本ゼオン 総合開発センター 精密光学研究所所長の小渕和之氏の基調講演「日本ゼオンにおける高機能樹脂およびフィルム事業戦略と展望」を報告する。ここでは、講演の中から「フレキシブルへの対応」を取り上げる。

2. 可撓性が高い「ZEフィルム」

 可撓性が高いフィルムとして日本ゼオンが開発中の「ZEフィルム」(開発コード)は、以下の特徴を持つ。

  • エラスティックな特徴を持つ光学透明フィルム
  • 低吸水性の特徴はそのまま
  • ガラスや金属との接着性付与可能(熱使用)
  • 開発中。量産は2018年以降を目標とする

 このZEフィルムの応用としてEL(Electroluminescence)素子の面封止材料として用いた例を、図1に示す。EL素子をZEフィルムで面封止し、バリアーフィルムで挟んだ構造である。同図では、EL素子を曲げた状態と丸めた状態での点灯状況を示した。

図1 ZEフィルムの応用例(日本ゼオンの資料)
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