1. はじめに

 「第5回 関西高機能素材Week 2017」がインテックス大阪で9月20日から22日まで開催された。本コラムでは、関西高機能素材Week 2017で筆者が注目した技術などを紹介する。今回は、化学品メーカーの日本精化の精密化学品を紹介する。同社は、現在話題のフレキシブルデバイス向けの基材材料や、有機合成の技術を用いた特徴のあるコーティング剤を紹介した。また、太陽電池材料である「Spiro-OMeTAD」も紹介した。ここでは、筆者が興味を持った材料を紹介する。

2. フレキシブル基材

2.1 無色透明で耐熱性に優れたモノマー

 「無色透明ポリイミドフィルムモノマーPSHT」は、高耐熱性・高柔軟性に優れた精密化学品である。このモノマーの化学構造を図1に示す。特徴は、無色透明、高耐熱性、高柔軟性、高い寸法安定性および高耐薬性である。250℃大気下でも無色を維持し、光透過率は81%(波長400nm)である。

図1 ポリイミドフィルムモノマーPSHTの化学構造(日本精化の資料)
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 加熱による着色低減グレードを図2に示す。フィルム厚25μmのサンプルを、「大気中、250℃、30分」の試験をした結果、従来品に比べて透過率の変化が少ないことが分かった。表1に、このモノマーを用いたフィルム作成例を示す。

図2 耐熱試験前後の比較(日本精化の資料)
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表1 モノマーを用いたフィルム作成例(日本精化の資料)
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 同社他の製品群として、「低誘電率グレードTAHQ」および「低弾性率グレードPOTA」をそろえている。

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