1. はじめに

 「第4回 ウェアラブル EXPO」が、2018年1月17~19日に東京ビッグサイトで開催された。本コラムでは、筆者が興味を持った材料関連の展示を中心に報告する。第1回目は、大阪有機化学工業の開発品を紹介する。

2. 開発の背景

 ウエアラブル分野をはじめとして、電子回路に伸縮性を与えようとする研究が活発化している。そのためには基材や配線、電極に伸縮性をもたらす必要がある。塗料やインクなどの樹脂原料のメーカーである大阪有機化学工業は、アクリルから成る高伸張性や柔軟性に優れた伸縮性エラストマー素材、およびそれらに導電性を付与した伸縮性導電エラストマー素材を開発した。同社はウェアラブル EXPOの展示で各種特性について紹介するとともに、伸縮センサーデバイスなどへの展開の可能性についても紹介した。

 同社の新素材はアクリル酸エステル化技術を応用したものである。導電材料の選択などにより、伸縮性や導電性といった特性を用途に応じてカスタマイズできるのが特徴だという。今後、ウエアラブル機器のセンサーなどの先端用途でサンプル提供を本格化する。さらに将来は、医療用途を見据えた生体適合グレード品の開発にも取り組む方針であり、事業化への期待が膨らんでいる。

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