トヨタ自動車の新型ハイブリッド車(HEV)である4代目「プリウス」では、同車初の4輪駆動車(4WD)を設定する。誘導モーターを使って後輪を電気的に駆動するシステム「E-Four」を新たに開発した(図1)。2輪駆動車のパッケージをベースに車両後方に搭載可能なように小型化を図るとともに、誘導モーターや減速歯車(リダクションギア)による引きずり抵抗を抑える工夫を盛り込んだ点が特徴だ。

4代目プリウスに搭載した4WDシステム「E-Four」
4代目プリウスに搭載した4WDシステム「E-Four」
誘導モーター、モーターの動力を減速するリダクションギア、その動力を左右の後輪に振り分けるデファレンシャルギアなどから構成される。
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 E-Fourを構成するのは、動力源となる誘導モーター、モーターの動力を減速するリダクションギア、その動力を左右の後輪に振り分けるデファレンシャルギアといった部品だ。これらが進行方向に向かって後輪の車軸の左側から右側へと並ぶように配置されており、デファレンシャルギアから後輪左側(誘導モーター側)への動力は、誘導モーターの中空の出力軸の内側から後輪左側に伝えられるようになっている。このように同心の軸を使うことで、システムの小型化を図っている。

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