図1 3列シート車の「フリード」
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図2 2列シート車の「フリード+」
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図3 重希土類フリー磁石を使ったローター
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 ホンダは8年ぶりに全面改良した小型ミニバンの新型「フリード」を、2016年9月16日発売した。3列シートで7人乗りの「フリード」と、2列シートで5人乗りの「フリード+」を用意した(図1、図2)。いずれも、ハイブリッド車(HEV)とガソリンエンジン車を選べる。

 3列シート車の価格(税込み)はHEVが225万6000~265万6000円、ガソリン車が188万~233万2200円。2列シート車の価格はHEVが227万6000~267万6000円、ガソリン車が190万~235万2200円である。4車種の合計で6000台の月間販売を計画する。

HEVの燃費は「シエンタ」に並ぶ

 先代モデルでは排気量1.5Lのエンジン搭載車と、同エンジンをモーターでアシストする「IMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)」方式のマイルドHEVを用意していた。このうち、マイルドHEVのJC08モード燃費は21.6km/Lだった。

 新型モデルではハイブリッドシステムを刷新し、「フィット」や「ヴェゼル」などに搭載している1モーター式の「i-DCD」を搭載した。排気量1.5Lのアトキンソンサイクル「i-VTEC 」エンジンに、モーターを内蔵した7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を組み合わせる。

 最高出力はエンジンが81kW、モーターが22 kW、最大トルクはエンジンが134N・m、モーターが160N・mであり、いずれもフィットのHEVと同じである。JC08モード燃費は27.2km/Lで、先代モデルより約26%向上。競合車であるトヨタ自動車の小型ミニバン「シエンタ」に並んだ。

 また、ハイブリッドシステム向けモーターのローターには、重希土類元素のDy(ジスプロシウム)とTb(テルビウム)を使わないNd-Fe-B(ネオジム-鉄-ホウ素)系磁石を採用した(図3)。大同特殊鋼と共同開発したもので、重希土類元素を使わずに磁石の磁力強さ(残留磁束密度)を維持し、耐熱性の指標である保磁力を高めたのが特徴である(関連記事)

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