図1 新型「プリウスPHV」の日本仕様車
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図2 屋根に搭載した太陽光パネル
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図3 システムの構成と二つの動作モード
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 トヨタ自動車は2016年秋に日米欧で発売する新型プラグインハイブリッド車(PHEV)の「プリウスPHV」に、太陽光による充電システムをオプションで搭載する(関連記事)。同システムを搭載した日本仕様車を、「スマートコミュニティJapan 2016」(2016年6月15〜17日、東京ビッグサイト)で公開した(図1)。

 新型プリウスPHVのシステムは屋根に搭載した太陽光パネルと、同パネルで発電した電力を蓄えるニッケル水素電池、DC-DCコンバーターを内蔵したECU(電子制御ユニット)で構成する(図2)。太陽光パネルの最大出力は180Wである。

 システムの動作モードは、停車中と走行中の二つに分かれる(図3)。停車中は太陽光パネルで発電した電力をニッケル水素電池に一時的に蓄え、駆動用のリチウムイオン電池にまとめて送ることで同電池を充電する。

 走行中は、太陽光パネルで発電した電力をリチウムイオン電池に送るのではなく、補機類を動かす電圧12Vのシステムに供給する。これにより、リチウムイオン電池の消費を抑える。DC-DCコンバーターを内蔵したECUによって、リチウムイオン電池と12Vシステムへの電力供給を制御する。太陽電池の種類はまだ明らかにしていない。

 同社はニッケル水素電池の容量もまだ公表していないが、晴れた日に1日太陽光パネルで発電すると、走行距離に換算して最大5km分、平均的には2.7km分の電力を充電できるという。

 なお、今回のシステムを搭載するのは日本仕様車と欧州仕様車で、米国仕様車には搭載しない。「米国仕様車に搭載しないのはニーズがないため」(同社の説明員)である。