トヨタ自動車の新型プラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」に搭載するリチウムイオン電池と太陽電池は、いずれもパナソニックが供給した(図1)。

図1 トヨタの新型「プリウスPHV」
[画像のクリックで拡大表示]

 モーターに電力を供給するリチウムイオン電池は、先代プリウスPHVもパナソニック製だった。新型プリウスPHVは、電気自動車(EV)として走行できる距離(航続距離)を従来の26.4km(JC08モード)から68.2km(同)に延ばすため、電池容量を先代の2倍となる8.8kWhに増やした(関連記事:EV走行の価値を低コストで)。

 電池セルは、エネルギー密度を従来品から約20%高めたものを採用した。正極材料は3元系〔ニッケル(Ni)-マンガン(Mn)-コバルト(Co)酸リチウム:NMC系〕である。新型プリウスPHVは、この電池セルを95個搭載する。19個を一組としたスタックを5列並べた。電池パックの質量は120kgで、体積は145L。総電圧は351.5Vである。荷室下に配置した(図2)。

図2 荷室下に配置したリチウムイオン電池パック
[画像のクリックで拡大表示]

 先代の電池パックは56個の電池セルで構成し、容量は4.4kWh。14個のセルを4列並べていた。電池パックの質量は80kgで、体積は87L。総電圧は207.2V。

 新型ではスタック間のすき間も狭めた。こうした工夫や電池セルのエネルギー密度増加などによって、容量を2倍に増やしつつ、体積の増加を約1.6倍に抑えた。