NECは、2015年7月23日に東京の本社でIoT事業への取り組みや新製品などを報道機関向けに説明した。登壇したのは、同社の清水隆明氏(取締役 執行役員兼CMO:chief marketing officer)である。

図1●登壇した清水隆明氏(右端)
日経エレクトロニクスが撮影。スクリーンはNECのスライド。
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 清水氏によれば、ICT事業を通じて培ってきた3つの力、すなわち、コンピューティングパワー、ブロードバンドネットワーク、ソフトウエア/ソリューションをベースにIoT事業を展開する。「この3つすべてが強い企業は少ない。もちろん、我々はその少ない会社の1社である」(同氏)。

 ICTとIoTはどこが違うのか。「ICTではあらかじめ決まった順番でデータを処理すれば良かった。一方、IoTでは、センサーやエッジ機器で収集されたデータが逐次入ってくる、それを処理する必要がある。ソフトウエアの作り方が根本的に異なる」(清水氏)。さらに、IoTではリアルタイム性が重要となる。センサーやエッジ機器で収集されたデータを短時間で分析して、エッジで次の手をすぐに打つことが求められるからだ(図1)。

 また、セキュリティーに対する考え方も異なるという。ICTでは基本的にサイバー空間のセキュリティーを担保すれば良かったが、IoTではエッジを含めた空間、すなわち、実世界のセキュリティーを担保する必要があるとした。

 なおNECは、IoT事業の売り上げとして2015年に500億円、2020年に6倍の3000億円を見込む。また、2020年のIoT市場の規模は全世界で35~36兆円、日本は1兆円後半~2兆円との見通しを示した。

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