長門牧場のレストショップ(出所:長門牧場ホームページ)
長門牧場のレストショップ(出所:長門牧場ホームページ)
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 中部電力グループのシーエナジー(名古屋市)は6月16日、長野県長和町大門にある長門牧場で出力18MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の起工式を開催した。同牧場敷地北側の約33haに約7万2000枚の太陽光パネルを設置する。

 発電施設は2017年12月までに完成させて発電を始め、中部電力に売電する。年間発電量は一般家庭約5500世帯を賄う2万MWhを見込む。シーエナジーが建設するメガソーラーとしては、県内で10カ所目になる。

 長門牧場は、長和町が出資する第三セクター経営の牧場。メガソーラーを建設する敷地は、牧草の収穫などにも向かないことから遊休地になっていた。そのため県の指導を受けるなどして農業振興地域から除外したうえで、シーエナジーに賃借してメガソーラーを建設することになった。

 牧場の敷地内には、すでにNTTファシリティーズが出力4.2MWのメガソーラーの建設を開始しており、7月から発電を始める予定だ。長門牧場では、2つのメガソーラーを合わせて、年間約5000万円の土地賃貸収入を見込む。

 同牧場では、約190頭の乳牛を飼育してチーズやヨーグルト、アイスクリーム、牛乳などを製造販売している。また、飲用向け牛乳として近隣の牛乳会社に生乳を出荷している。だが、 酪農を取り巻く環境が変わり、牧場経営も厳しさを増している。メガソーラー施設による土地の賃貸収入は、乳製品の製造販売や製造施設の新設拡充、施設の更新合理化など、今後の牧場経営に役立てるための酪農支援金として活用する計画。