3Dプリンターによる日本発の人工骨、欧州で販売へ

2015/05/07 19:34
近藤 寿成=スプール
3Dプリンターで成形したCTボーン(白色部分)
3Dプリンターで成形したCTボーン(白色部分)
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3Dプリント人工骨の仕組み
3Dプリント人工骨の仕組み
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 医療用デバイスなどを手掛けるネクスト21は2015年4月30日、同社が開発に携わった3Dプリンターによるカスタムメイド人工骨「CTボーン」について、オランダXilloc社との間で、EU諸国における製造・販売に関するライセンス契約を締結した(リリース)。

 この契約に基づき、ネクスト21は欧州でのCTボーンの製造販売登録に必要な製造適合性資料をXilloc社に提供する。Xilloc社はこれを基にEU指令93/42/EEC(欧州医療機器指令MDD)の登録手続きを進める。登録完了後、EU諸国でCTボーンの製造・販売が開始される予定だ。

 CTボーンは、3Dプリンターで製造するカスタムメイド人工骨である。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトにおいて、ネクスト21や東京大学、理化学研究所などの研究チームが開発した。同研究チームはNEDO「産業技術実用化開発助成事業」でCTボーンの前臨床試験を、医療基盤研究所(NIBIO)の支援で臨床試験をそれぞれ実施した。

 3Dプリンターによる人工骨の製造では、骨内部構造の設計や0.1mm単位の形状再現が可能。従来の人工骨のような熱処理を施さないため、自骨への癒合が早いなどの特徴を持つという。

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