Mike Engelhardt氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーン上で指しているのは、時間軸でスイッチングレギュレーターの安定性を確かめるための波形の例。
Mike Engelhardt氏 日経エレクトロニクスが撮影。スクリーン上で指しているのは、時間軸でスイッチングレギュレーターの安定性を確かめるための波形の例。
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 約100万人のユーザーがいるという無償回路シミュレーターの「LTspice」(日経テクノロジーオンライン関連記事)。その開発者である米Linear Technology社のMike Engelhardt氏(Manager of Simulation Development)に話を聞いた。同氏は、「第2回LTspiceユーザーの集い」(2015年4月17日に東京で開催予定)での講演などのために来日した。

 まず、同氏に、ユーザー会などで最もよく受ける質問を聞いてみた。最もよく聞かれる質問は2つだとした。1つは「サードパーティーのモデルを利用できるか」である。「そのモデルの情報量が少ないと、ちゃんと計算はできないが、基本的にはどんなモデルでもLTspiceに組み込める」(同氏)とのことだった。

 よく聞かれる質問の2番目は、「スイッチングレギュレーターの安定性をどうやって確認するか」である。設計者の間では、Bode線図を使うことが一般的。しかし、Engelhardt氏はそれに異を唱える。「周波数軸のBode線図を回路シミュレーターで求めるには、時間がかかる。時間軸で解析すべき」(同氏)。同氏が勧めるのが、出力電流Ioutをステップ状に変化させて、出力電圧Voutの波形を見ることだ。「時間軸でステップ応答を見る方が直観的でよく分かる」(同氏)。

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