富士通が眠気検知センサーを披露、脈波測定には「耳たぶが最適」

2015/01/21 07:45
大下 淳一=日経デジタルヘルス
耳たぶにセンサー、首周りに本体。スマホと連携動作させる
耳たぶにセンサー、首周りに本体。スマホと連携動作させる
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脈波や眠気状態を表示
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「デジタルタコグラフ」と「FEELythmレシーバー」は、運行管理システムとの連携に向けるもの。これらを使わない、スマホ経由での連携も可能
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 富士通は2015年1月20日、東京都内で新商品発表会を開催し、同年1月19日に発表したウエアラブルセンサー「FEELythm(フィーリズム)」を披露した。ドライバーの脈波を測り、眠気の傾向を検知して注意を喚起するものである(関連記事)。運輸業者向けに2015年2月に発売する。

 FEELythmでは、約90gの本体を首にかけ、クリップ型センサーで耳たぶを挟んで脈波を測る。センサーは赤外領域のLEDを内蔵しており、耳たぶを透過させた光から脈波の情報を取得する。この方法では脈波を「(動きが雑音になりやすい)手首で測ったり、反射光で測ったりするよりも測定精度を高められる」(富士通)という。

 測定結果はBluetooth Low Energyでスマートフォンなどと連携させ、独自アルゴリズムで周波数解析することで、ドライバーの眠気を検知する。眠気が強くなると「副交感神経が優位となり、脈波の周波数ゆらぎが小さくなる」(富士通)ことを利用する。眠気の傾向が表れた場合には、首にかけた本体を振動させたり、スマートフォンから音声で通知したりする仕組みだ。

 個人差や機器の個体差による測定ばらつきを抑える工夫も施した。基準値とのずれを修正する自動較正(キャリブレーション)機能や、ドライバーごとに最適なキャリブレーションを行うための学習機能を実装。ドライバーごとのキャリブレーション値をクラウドに記憶するとともに、学習機能によってその値を更新し、最適な値に設定できるようにした。

 FEELythmは10年ほど前から要素技術開発を進めてきたもの。今後は「疲労度など、眠気以外の情報も検知できるようにするとともに、個人向けへの展開も狙いたい」(富士通)。

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