日本電産の永守社長が「陽子線がん治療施設」を京都府に寄付、約70億円を個人で

2014/11/17 17:12
大下 淳一=日経デジタルヘルス
永守記念最先端がん治療研究センターの完成イメージ
永守記念最先端がん治療研究センターの完成イメージ
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 日本電産 代表取締役会長兼社長の永守重信氏と京都府は2014年11月17日、永守氏による京都府への寄付に関する覚書を締結した。京都府立医科大学(京都市上京区)の敷地内に建設する陽子線がん治療施設を、治療装置を含めて永守氏が京都府に寄付する。「永守氏から“お世話になってきた京都府とその府民に、これまでにできなかった形で貢献したい”との申し出を受けた」(京都府)という。建設総額は約70億円となる見通しで、永守氏が個人資産で負担する。同日、京都府で記者会見を開催した。

 施設名は「永守記念最先端がん治療研究センター」とし、建屋は地上4階地下1階、床面積は約6500m2。ここに陽子線治療装置と、呼吸で動く臓器に対応する動体追尾機能を備えたX線治療装置を設置する計画だ。2014年12月に基本設計や機器選定に着手し、2017年3月に竣工。早ければ2017年春に稼働を開始する。京都府立医科大学附属病院が、同病院の放射線治療施設として運営する。

 同センターは、京都府初の陽子線がん治療施設となる。陽子線治療装置と動体追尾機能を備えるX線治療装置を1カ所に集約した治療施設は、全国初という。今回の寄付の趣旨に鑑み、京都府民に対しては、陽子線がん治療の治療費を標準的な費用(約280万円を個人負担)よりも低く設定するという。

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