英ARM社は、32ビットプロセサコアの新製品である「Cortex-A17」を発表した(ニュース・リリース1)。2015年のミッドレンジのモバイル機器や民生機器向けICへの搭載を狙う。

Cortex-A17およびCoretx-A12の構成
ARMのデータ。
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 32ビットのARMv7-Aアーキテクチャのコアである。A17という名称からは、同アーキテクチャのハイエンドコア「Cortex-A15」(Tech-On!関連記事1)の上位製品のように思えるが、そうではないようだ。例えば、Cortex-A15のパイプラインが15段なのに対して、Cortex-A17は11段である。最大動作周波数もCortex-A15が2.5GHz以上なのに対して、Cortex-A17は2GHz以上にとどまる。

 Cortex-A17は、2013年6月の「COMPUTEX TAIPEI 2013」の時に発表された「Cortex-A12」の強化版ととらえた方がよさそうだ(Tech-On!関連記事2)。ARMはCortex-A12をCortex-A9の後継品として位置付け、Cortex-A12の演算性能はCortex-A9比で40%高いとしていた。一方、Cortex-A17の演算性能はCortex-A9比で60%高いと、今回、発表している。

 Cortex-A17の簡易機能ブロック図はCortex-A12のそれとよく似ている。一番下のオンチップインターコネクトがCortex-A12の「AMBA AXI4」からCortex-A17では「AMBA4 ACE」に変わった。AMBA4 ACEはAMBA AXI4の拡張版で、マルチコアのキャッシュコヒーレンシー面で強化を図っている(Tech-On!関連記事3)。なお、Cortex-A17はCortex-A12と同様に、2種類のプロセサ・コアを連動させて高性能と低消費電力性を両立させる技術「big.LITTLE」に対応する。

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