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ソニー、内視鏡手術向けに3Dヘッドマウント・ディスプレイを用いるシステムを発売

2013/07/24 10:00
小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline
装着した様子
装着した様子
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HMDの下にあるのがヘッドマウントイメージプロセッサユニット
HMDの下にあるのがヘッドマウントイメージプロセッサユニット
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今回のシステムを用いた内視鏡手術の利点
今回のシステムを用いた内視鏡手術の利点
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 ソニーは2013年7月23日、内視鏡手術向けに、3次元表示(3D)に対応したヘッドマウント・ディスプレイ(3D HMD)のシステムを発表した。内視鏡からの映像信号の入出力や制御などを行う「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」と、頭部に装着する「ヘッドマウントモニター」で構成する。まずは国内において同年8月1日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は150万円前後。年間1000台の販売を目指す。

 3D対応内視鏡と組み合わせて使うことを想定したシステムである。3D対応内視鏡は、徐々に市場に導入され始めており、「2015年には外科用内視鏡の20%が3D対応になると見込んでいる」(ソニー プロフェッショナル・ソリューション事業本部 メディカル・ソリューション事業部 事業部長の津末陽一氏)。同社とオリンパスの合弁会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズでも、3D対応内視鏡の開発を進めている(関連記事)

 こうした3D対応内視鏡などの市場拡大を見据え、ソニーは3Dの医療映像に対応する周辺機器のラインアップ拡充を進めてきた。3D対応のHDビデオ・カメラやレコーダー、イメージマルチプレクサーなどである(関連記事)。今回の製品も、こうした「メディカル3Dソリューション」(津末氏)の一環と位置付けるシステムだ。

医療向けに設計を工夫

 ソニーは、民生向けの3D HMD「HMZ-T2」を既に発売している。これに対して、今回の製品は、医療現場に対応した設計に変更している。例えば、頭部への装着性を高めて長時間の利用に対応させた。また、調整用の小窓を設けて、仮にずれた場合に術者以外が調整できるようにした。さらに、手元が見える構造にすることで、器具の受け渡しを容易にした。

 これらの特徴は、東京医科歯科大学との共同研究を踏まえて導入したもの。ソニーは2012年4月、東京医科歯科大学と医療分野における共同研究の加速や人材育成などに向けたプログラムを開始。この取り組みの中で、3D HMDの内視鏡手術への適用を検討することを表明していた(関連記事)

 表示部は、民生向けの3D HMDと同様に、有機ELパネルを利用している。「動画応答性に優れるため、施術のスピードに追従した映像表示が可能」(ソニー)とする。なお、同社は2012年11月にドイツで開催された「MEDICA 2012」で、今回の製品のベースとなる医療向け3D HMDの試作品を展示していた(関連記事)

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