ISO3200対応をアピール
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有効画素数は630万。光学ズームは3倍。レンズのF値は2.8〜5.0と標準的な値。画像格納用に10Mバイトのフラッシュ・メモリをあらかじめ内蔵した。
有効画素数は630万。光学ズームは3倍。レンズのF値は2.8〜5.0と標準的な値。画像格納用に10Mバイトのフラッシュ・メモリをあらかじめ内蔵した。
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モード・ダイヤル中のヒト形のアイコンに合わせると,ISO感度を積極的に引き上げて,被写体ブレと手ブレを抑制するモードに切り替わる。液晶パネルは2.5インチ型。
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ISO3200の実現技術
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高機能フラッシュの効果
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顔検出技術の効果
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顔検出用IC。手前は大きさ比較のために置いたタバコ
顔検出用IC。手前は大きさ比較のために置いたタバコ
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高感度化やフラッシュの高機能化で撮影領域が広がる
高感度化やフラッシュの高機能化で撮影領域が広がる
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 富士写真フイルムは,解像度を低下させずに自社基準でISO3200に相当する高感度撮影が可能なデジタル・カメラ「FinePix F30」を発売する(ニュース・リリース製品説明ページ)。

 2006年に発表された同社以外の高感度機は,それぞれのメーカーの基準でISO800~1250程度。測定方法の差を無視すると,今回のF30は他社製品の2.6倍~4倍ほど感度が高いことになる。

 F30は,「FinePix F11」の後継機種である。F11では感度が最大でISO1600に相当するとしていた。今回のF30の米国における発売時期は2006年5月。想定価格は400米ドルである。

画像処理LSIと撮像素子を改変


 富士写真フイルムを含むデジタル・カメラ各社がいう感度は信号のみを対象にし,雑音は考慮していない。このため,高感度化は画質低下を伴うことがある。これに対し同社は画像処理LSIと,撮像素子を見直して問題発生を回避したとする。

 「高感度化は銀塩フィルムから続く,当社のいわば使命。他社が高感度機を投入したから,その対抗上,無理やりISO3200に対応させたわけではない。人が見たまま,あるいは意図通りに撮れることを目指し,高感度化をもっと進めたい」(同社の説明員)。

 画像処理LSIと撮像素子は,それぞれ同社における新世代の品種という。「リアルフォトエンジン」は第2世代に,「スーパーCCDハニカム」は第6世代になった。今回のスーパーCCDハニカムは,1画素当たりのフォトダイオードが1つの「HR」である。

 画像処理LSIについて富士写真フイルムは,雑音の除去精度を向上させたと説明する。雑音と見なした領域の広さに応じて除去方法を変えるという,従来からの手法は変えていない。

 撮像素子についての変更点は3つある。(1)雑音低減に向けてフォトダイオードの作製方法を変えた。(2)信号強度を高めるため,信号電荷の転送路とそれを覆う遮光膜を薄くした。より多くの光をフォトダイオードに導ける。(3)信号電荷の転送方法と,撮像素子の終端に設けるアンプの設計と作製方法を変えた。S/Nを高められるという。

高性能フラッシュと2枚撮りを装備


 F30は,コンパクト機としては珍しいフラッシュ輝度の調整機能を備える。通常は調整パラメータに,自動露光機能の計算結果を用いるが,F30はこれに加えて,オートフォーカス機能によって測定した被写体との距離と,設定したシーン・モードも加味して,フラッシュの輝度を決定する。発光輝度の種類も「競合機よりも多い」(富士写真フイルムの説明員)。

 夜間や暗い室内で人物を手前にして,背景まで写すとほとんどのカメラは,人物の部分が真っ白になったり,背景が黒くつぶれてしまったりする。これに対しISO感度が高いF30は「まず背景の黒つぶれを回避できる。さらに手前の人物に合った輝度でフラッシュを光らせれば,雑音がほとんどない,なめらかな画質で人物を撮れる」(同社の説明員)という。

 ただ,ユーザーは必ずしも,今撮りたい写真にフラッシュを使うべきかどうか,判断できるわけではない。そこで同社は1度シャッター・ボタンを押すだけで,フラッシュを光らせた写真と,そうでない写真を連続して撮るモードをF30にも用意した。このモードは,同社が業界に先駆けて,2006年3月4日に発売する「FinePix V10」に搭載した(機能説明ページ)。

顔検出用ICを開発


 富士写真フイルムは今回のPMAで,顔検出技術を開発したことを発表した。フラッシュの輝度調整やオートフォーカス機能の拡充に向ける。顔検出を用いたオートフォーカス機能は,既にニコンが米Identix Inc.の技術を基に実用化している。

 これと比べた特徴は「処理速度が格段に速いこと。あちらはソフトウエア・ベースだが,こちらはICを作った」(同社の説明員)。顔検出処理に要する時間は,およそ0.04~0.05秒。測定条件は確認できなかった。複数人物の顔の検出も可能という。ICはASICとみられる。

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