無線通信機器の用途の広がりとともに、無線通信モジュール設計技術の重要性が高まっている。無線通信モジュールの要となるのがアンテナだ。本連載では、アンテナの基本から設計、測定技術までにわたって解説する。第1回は、無線通信に使える高周波を扱う上で不可欠な電磁気学を理解しやすいように説明する。(本誌)

 無線通信を使う用途や分野が広がっている。スマートフォンや非接触ICカードといった電子機器はもちろん、最近では例えば、医療・ヘルスケアの分野で近距離無線が注目を集めている。ヒトの体に取り付けたセンサーによって検出した生体情報などを無線で収集し、医療やヘルスケアなどに役立てるボディー・エリア・ネットワークへの応用などである。

 無線技術を利用した機器や製品の開発で重要なのが、アンテナの設計である。アンテナ設計をするためには、無線や高周波の基礎を理解しないといけない。ところが、電磁気学や電子工学の本を読んでも、なかなか理解することは難しい。波動方程式やマクスウェルの方程式を前にして、ただひたすら暗記に頼った読者も多いと思う。

高周波=無線通信に利用できる周波数の電磁波や電気信号のこと。定量的な定義はない。

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