今後10年超にわたるエレクトロニクス業界の長期トレンドを予測した書籍『メガトレンド 2015─2024[ICT・エレクトロニクス編]』の著者2人に、これから拡大する市場や、企業・技術者の在り方を寄稿してもらった。現在のエレクトロニクス業界は技術の成熟期に入り、従来のトップダウンで演繹(えんえき)的な設計・製造手法から、ボトムアップで帰納的な方法の導入に向かいつつあると見る。それに伴って、人体の研究や生命科学をはじめとする異分野との境界領域に新たな市場が広がると主張する。(本誌)

左が山本一郎氏、右が川口盛之助氏(写真:加藤 康)

 現在、エレクトロニクス技術は成熟の域に達しつつある。これを端的に表すのが、ムーアの法則に従ってきた半導体の進歩が急速に鈍化していることである。集積回路の性能向上や省電力化のペースが落ちるばかりか、場合によっては停滞してしまいかねない。

 こうした状況のもと、電子産業はこれからどこへ向かうのか。本稿では、電子産業が今後取り組むべき技術や用途、これからの企業・技術者の姿を考察する。幸い、エレクトロニクス技術の活躍の場はたくさんある。あらゆるモノをネットワークにつないで新しいシステムやサービスを生む過渡的な概念IoT(Internet of Things)などを軸に、今後も大きな市場が広がる可能性が高い。ただし、こうした機会を自社の事業拡大につなげるためには、日本のメーカーや技術者は取り組む業務領域を見直さなければならない。

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