【3Dプリンター】キヤノン、独自開発の3Dプリンターがプロトタイプ製作段階に

 キヤノンは2014年3月10日に開催した「2014年経営方針説明会」において、新規事業の1つとして3Dプリンターを独自開発中であることを明らかにした。現在、グループ会社のキヤノンマーケティングジャパンが米3D Systems社の製品を販売しているが、キヤノン代表取締役会長兼社長の御手洗冨士夫氏は、「キヤノンの強みを生かして優位に事業を展開できれば、将来の大きな柱の1つになる」と、独自開発の3Dプリンターに大きな期待を寄せる。

 同氏によると、特許などの関係でこれまで対外的に公表はしていなかったが、以前から開発を進めていたようだ。現時点で既にプロトタイプの製作段階に入っているという。

 とはいえ、「詳細な発表にはもう少し時間が必要」(同氏)としており、具体的な製品の仕様や発売時期などについては未定だ。造形方式やスペックに関しては、「キヤノンらしい画期的なもの」とするにとどめている。

 3Dプリンターの造形方式としてはさまざまなものがある。近年の低価格3Dプリンターでは、熱可塑性樹脂をヒーター内蔵の可動ノズルから吐出する方式が主流だが、キヤノンが開発中の3Dプリンターがこの方式だとは考えにくい。同社の技術的な強みを生かすとすれば、インクジェット技術を生かして、樹脂などの材料を直接吐出したり、バインダーを粉末材料に対して吐出したりする方式が第1候補として考えられる。実際、これ以外にも、レーザー走査など光学系の精密制御技術が適用される可能性もある。

 米Hewlett-Packard社も2014年中に3Dプリンターを製品化するとしている。今後、プリント技術を持った大手メーカーによる3Dプリンターの開発競争が激しくなりそうだ。(中山)

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