電気・電子系技術者育成協議会 理事長 加藤光治氏
電気・電子系技術者育成協議会 理事長 加藤光治氏
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 電気・電子系スキル測定と技術者教育への貢献を目指し、2014年8月に発足した「電気・電子系技術者育成協議会」。デンソーやデンソー技研センター、デンソーテクノ、トヨタテクニカルディベロップメントといった技術系企業が会員に名を連ねる同協議会は、日本のエレクトロニクス産業を発展させる上で電気・電子系技術者のスキルアップが欠かせないとの“危機意識”から発足した。

 果たして、どのような危機意識なのか。危機の回避は可能なのか、その回避手法とは何か、そして同協議会が主催する試験「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」の意義は何か(日経テクノロジーオンライン関連記事1日経テクノロジーオンライン関連記事2)。同協議会の発起人の1人であり、理事長を務める加藤光治氏(元・デンソー専務取締役、サイコックス ファウンダー・代表取締役、MTEC フェロー・代表取締役、デンソー 懇話会会員)に聞いた。(聞き手は、大久保 聡)

――開発現場における電気・電子技術の重要性について考えを聞きたい。

加藤氏 半導体は「産業の米」だと言われてきた。そして、半導体から派生して電気・電子産業がどんどん育ってきた。今や半導体のみならず、電気・電子は「産業の米」どころか、様々な産業の土台になっている。

――確かに、市場拡大が期待されている新産業は、既存分野と電気・電子技術の組み合わせで成り立っている。

加藤氏 自動運転車のみならず、ロボットや介護器具など、すべてが電気・電子技術があって初めて成立する。だが今、大きな問題がある。機器に必要な技術をひと通り見ることができる人が少なくなってきたことだ。「電気・電子系技術者育成協議会」の設立に至る出発点は、この点についての危機意識にある。

 電気・電子系技術者育成協議会が主催するE検定で出題する問題は、ひと通り見ることができるために必要な9分野からそれぞれ出題される。機器開発には、アナログ回路やデジタル回路、実装技術だけでなく、最近の半導体部品で問題になることが増えてきた発熱を解決する放熱技術、そして高速に動作する回路での問題が顕著になっているノイズへの対策技術、さらにはシステムを最適に制御するために用いるソフトウエア技術などが絡んできて、すべてを最適化することになる。E検定では、こうしたことに対して「どこまで対応できるのか」を測ることができる。

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