【連載講座】軽く安くする材料・加工技術 第16回 ロボットでヘム折り ローラを転がしてつぶす

シンコーとナ・デックスはヘム折りをするロボットを開発した。手先にローラを持たせ、ワークの縁を転がす。従来はプレス機を使っていたため、製品の種類だけ金型が必要だった。ロボットはプログラムを変えるだけですべての製品に対応でき、金型費を節約できる。電気代も1/3で済み、加工の総コストを半分にできる。

シンコー専務
三浦孝久
ナ・デックス社長
桑原敏郎


 自動車の車体のうち、フード(ボンネット)、前後ドア、トランクリッド、テールゲートなどの“フタもの”はアウタパネルとインナパネルを各1枚ずつの、都合2枚の鋼板、時にはアルミニウム合金板を張り合わせて造る(図)。アウタパネルは外観そのものであり、スポット溶接は、痕跡が目立ってしまうので使えない。多くの場合、張り合わせた2枚の端部を「ヘム折り」(ヘミング)と呼ぶ方法で接合する。自動車造りに欠かせない技術である。

【連載講座】軽く安くする材料・加工技術
自動車のテールゲート
(a)アウタパネル側から見る、(b)インナパネル側から見る。

出典:連載講座
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