米国最高裁判所が2007年4月に下した判決が波紋を呼んでいる。これまで20年以上特許の有効性の判断に使ってきた基準を否定したからである。従来と比べて特許の効力を弱める方向に働きそうだ。

 2007年4月30日に米国最高裁判所は,米国の産業界が注目していた特許係争に判決を下した。米Teleflex Inc.がカナダKSR International Co.を特許侵害で訴えた件で,Teleflex社の特許が有効かどうかを争った。最高裁が下した判決は画期的だった。米国が20年以上依拠してきた特許の法的な判定基準を否定したからである。「特許の有効性の中核にかかわる判断であり,最高裁が近年下した特許関連の判決の中で最も重要なものの一つだ」(米法律事務所Ropes & Gray LLP,Fish & Neave IP Group, PartnerのRobert Goldman氏)。

出典:解説
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