2006年にノート・パソコンや携帯電話機で相次いだLiイオン2次電池の発火事故。Liイオン2次電池の信頼性を大きく揺るがしハイブリッド車への搭載にもブレーキをかけた形だ。車載に堪え得るLiイオン2次電池の材料構成はどういうものなのか…。安全性はもちろんのこと,耐久性や寿命,コストなど課題は尽きない。開発最前線を車載用電源のカンファレンスで探った。

 「『プリウス』への搭載は,ちょっと難しいのではないか」「ハイブリッド車用Ni水素2次電池をLiイオン2次電池に置き換える計画に遅れが生じているようだ」─。

 2007年5月16~18日に米国カリフォルニア州Long Beachで開催された,ハイブリッド車などに向けた2次電池や大容量キャパシタに関するカンファレンス「7th International Advanced Automotive Battery and Ultracapacitor Conference(AABC-07)」では,自動車メーカーや電池メーカーをはじめ,材料メーカーや製造装置メーカー,商社などから約700人が参加し,車載用2次電池の動向収集に努めていた。こうした中,漏れ聞こえてきたのが「ハイブリッド車にLiイオン2次電池を採用する動きが遅れている」というものだった。

出典:解説
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