流通大手のイオンが目指す健康社会とは(page 2)

2015/07/29 00:00
近藤 寿成=スプール

「日本全体のモデルとして拡大させる」

 「健康度測定会」では、血圧や体脂肪、骨密度などの生活習慣病の予防や自立した生活の継続に欠かせない項目を測定。4回の測定会で338人のログデータを収集した。

 「モールウォーキングレッスン」では、ウォーキングトレーナーのデューク更家氏やその門下生が2週間に1回のレッスンを実施。1回につき平均で約50名が参加したという。

 「つがる健康ポイント」では、ショッピングセンターにある950mのモール内を歩いて健康になろうというモールウォーキングを実施。雨や雪が防げる屋内モールでのウォーキングは冬場の運動不足を解消できることから、期間中に1268名が参加した。さらに、参加者のモチベーションを上げるため、モール内にタッチポイントを複数設置し、そこでタッチするとタッチの数に応じて健康ポイントがプレゼントされるタッチラリーも実施された。

 この健康ポイントは、単純にポイントを付与するだけでなく、「アンケートなども取ることで、データを分析するための仕組みにもなっている」と梅本氏は補足。タッチラリーには電子マネー「WAON」を使用。WAONのIDとイオンが持つPOSデータを連携できるため、ユーザーの購買動向の変化を確認できる点とポイントプログラムを実施できる点の2つをメリットとして挙げた。

 「健康データの可視化」としては、WAONとひも付けて薬歴などをWeb上で管理できる電子版健康手帳「からだメモリ」で、モールウォーキングのデータを連携。参加者があとから可視化されたデータを見られるような仕組みを導入した。このような見える化やいくつかのプロモーション施策によって参加者のモチベーションは維持され、継続的な参加につながったそうだ。

 今回のプロジェクトについて梅本氏は、「この弘前モデルを弘前だけで終わらせるのではなく、青森県のショッピングセンターに広める」としただけでなく、「日本全体のモデルとして拡大していきたい」との意欲を示した。そのための重要なポイントとして挙げたのが「集客効果」であり、今回のプロジェクトでは来店促進がデータとして証明されたと語る。

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