デザインで人を健康的な生活に導け(page 2)

「医学部にデザイン専門ラボを」と提言

2015/07/16 00:00
赤坂 麻実=日経デジタルヘルス

「健康怪談」などの工夫で健康増進

 企業からの依頼で手掛けた社員の健康増進策も紹介した。社員に1日3分以上、運動をする習慣をつけさせたいという依頼に対し、大きく3つの企画を提案した。1つは「社内の絶景スポット」。社内で眺望の良い場所を、トイレに掲示して紹介した。休憩中にトイレに行くと、一つ上の階に絶景ポイントがあることが分かり、ちょっと階段を上ってみる、といったシーンが生まれることを期待したものだ。

 第2は、スマートフォン用アプリ。階段を使わない、塩分の高い食事を取るなど、健康を損なうような行動を「敵」としてデザインし、倒していくオリジナルゲーム「健康怪談」のアプリを提供した。また、ウエアラブル機器と組み合わせて、目標より多く階段を上ると、有名漫画家が描いた4コマ漫画が見られるなどのインセンティブ設計も行った。

 第3は、駅の階段のラッピング。会社近くの駅の階段をラッピングし、描かれた動物は何匹かというクイズを出題して、歩く人の興味を引いた。横浜・八景島シーパラダイスが近いため、海の生き物などをトリックアートのようにひそませて、子どもと一緒に楽しめるデザインとした。これらの施策により、依頼企業の社員は、100人弱の平均値で1日50段ほど、階段を上る量が増えたという。

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