三豊市の10MWにも納入、拡大の契機は都城の2MW

 納入済みの案件の中で、最大規模のメガソーラーは、香川県三豊市の出力10MWの案件となっている。研究会の会員企業であるカンケン(香川県観音寺市)が納入した。一方で、数百kWクラスの中小規模での採用も多い(図9)。

図9●数百kWのミドルソーラーでの採用も多い
写真は、熊本県和水町の出力500kWの太陽光発電所。牛舎の隣にある。不二高圧コンクリートが納入(出所:日経BP)
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 「ソーラーキーパー」の普及が本格的に広がるきっかけとなったのは、宮崎県都城市の案件(2MW)や、熊本空港の滑走路脇に設置したメガソーラー(1.99MW)への納入だった。初のメガクラスでの採用となったとともに、JR九州の所有地への設置や、熊本県が主導したことなど、影響力の大きい案件だった。

 都城市のメガソーラーは、地盤に手を加えられない制約があった。また、上に送電網が敷設されており、大型のクレーン車などが使えないなかで、極力、短工期化したいという要望に、コンクリート二次製品を置くだけでパネルを設置できる「ソーラーキーパー」の特徴が合致した。

 会員企業全社による採用の実績は、年を追うごとに上がってきた。2011年9月~2013年3月の1年半期は合計出力約17MW、1万2814基だった。2013年度は同約73MW、5万9380基に急増し、2014年度には同約86MW、6万965基まで増えた。累計では同約177MW、13万3159基に達する。

 このうち、不二高圧コンクリートの実績は、2011年9月~2013年3月の1年半期が同約3MW、2967基、2013年度が同約18MW、1万7214基、2014年度が同約13MW、1万1820基で、累計で約34MW、3万2001基となっている。

 2014年度の他の会員企業の実績では、小倉セメント製品工業(北九州市)が同約17MW、1万2743基、カンケンが同約18MW、1万40基、日本コンクリート(名古屋市)が同約6MW、2882基、ケイコン(京都市伏見区)が同約6MW、2919基などとなり、上位を占めている。

 地域別でみると、九州・沖縄が多く、累計で合計出力約80MW、6万4594基となっている。次いで、四国が同約32MW、1万8087基、中国が同約16MW、1万6105基、近畿が同約24MW、1万5537基などとなっている。