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架台一体型のコンクリート基礎で、施工性や耐久性を向上(page 4)

発電サイトの地元企業と納入を分担、1日のパネル設置枚数は2倍に

2015/06/24 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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研究会の会員企業間で協力、納期を満たす

 2012年7月から、再生可能エネルギー電力の固定価格買取制度(FIT)が施工されることが決まり、太陽光発電市場の拡大が見込まれた。

 不二高圧コンクリートは、これまでの経験を生かし、架台一体型のコンクリート基礎や工法を製品化して「ソーラーキーパー」と名付けた。工法も含めて関連特許を取得し、拡販に乗り出した。

 同社の動きを知った旧知のコンクリート関連企業から、「自社でも手掛けさせて欲しい」との要望を受け、「交渉や検討の結果、研究会を立ち上げ、会員企業も製造して、一緒に拡販していく仕組みを構築した」(岸川健太郎社長)。

 「ソーラーキーパー」は、架台一体型の基礎一つの重さが1t以上となる。搬送コストが高額となるため、遠距離の輸送は現実的でない。また、通信関連工事向けなど、他の主要製品の受注状況との兼ね合いから、太陽光発電事業者の要望する納期を満たせない場合もある。

 そこで、一定の技術力、品質などを満たすコンクリート関連企業を、「ソーラーキーパー研究会」の会員として募り、納入先までの距離や納期などで制約のある案件については、会員企業間で協力して納入できる体制を整えた(図4)。

図4●技術力に定評のある会員企業で幅広い地域に納入
ソーラーキーパー研究会の会員企業の一覧。正会員31社で各地をカバー(出所:ソーラーキーパー研究会、不二高圧コンクリート)
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 品質の維持や受注の増加を目的に、技術や営業に関する情報を積極的に共有している。2011年9月に立ち上げ、2015年4月末時点で、正会員が31社、賛助会員が16社、特別会員が1社となっている。賛助会員や特別会員は、型枠や関連部材を担う企業である。

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