がん遺伝子を全国規模でスクリーニング、「SCRUM-Japan」が始動

がん研と製薬企業、全国医療機関が個別化医療でタッグ

2015/03/24 00:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

国立がん研究センター 理事長の堀田氏
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 「日本における個別化医療の基盤になる取り組みとしたい」(国立がん研究センター 理事長の堀田知光氏)――。がんを引き起こす遺伝子異常を全国規模でスクリーニングし、患者を新しい治療薬の臨床試験(治験)に導いたり、新たな治療薬の開発に役立てたりする。そんなプロジェクト「SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)」が始動した。患者個々人の遺伝子解析に基づいて治療方針を決める、クリニカルシーケンス(clinical sequencing)の基盤とすることを目指すものだ。国立がん研究センターと全国の医療機関、製薬企業10数社が協力する。

 プロジェクトを主導する国立がん研究センターは2015年3月10日、同センターで報道機関向けの説明会を開催。理事長の堀田氏のほか、プロジェクト担当者が登壇した。

 近年のがん医療のトレンドは、がんの発生や増殖にかかわる遺伝子異常を調べ、それに合わせて治療薬を選択するというもの。特定の遺伝子の働きを阻害することでがんの増殖を食い止める、「分子標的薬」を用いた治療がその代表だ。がんの増殖を支配している「ドライバー遺伝子を明らかにし、これに応じて薬剤を選択する」(国立がん研究センター 早期・探索臨床研究センター長の大津敦氏)という方法である。

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