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ガス発電機を併設した島田市のメガソーラー(page 4)

<第11回>LPGタンク備え、災害時に10日間、電力を供給

2015/02/04 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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日が落ちると太陽光からガス発電機に切り替わる

 地域の防災拠点となった場合に備え、発電所内の倉庫に、テントのほか、炊飯器や二重巻きコンロ、ガスストーブなどの燃焼器も備蓄している。災害時に、電気とLPGの両方を使って炊き出しや暖を取ることができる。

図11●PCSの横に設置した非常用配電盤(出所:日経BP)
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図12●解説用ディスプレイ上の回転灯が点灯すると非常用電源が利用できる(出所:日経BP)
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 実際に災害が発生したら、以下のような手順で運用する。最初に、地震などでLPG関連設備に異常がないか、点検マニュアルに沿って確認し、不具合が見つかれば復旧する。次に手動でPSCを自立運転モードに変え、接続をキュービクル(受変電設備)から非常用配電盤に切り替える(図11)。その上で、非常用ガス発電機を稼働させ、PCSに自立運転の起動に必要な電気を供給する。

 PCS起動後は、日中晴れていれば太陽光の発電電力を優先的に活用し、雨天や曇天、夜間に太陽光の発電量が十分でない場合、エンジン発電機が稼働して、コンセントにつながっている負荷(EVやパソコンなど)に追従して電力を供給する。非常用電源が使える状態になると、サイトの入り口付近にある回転灯がオレンジ色に点灯する(図12)。

 非常用ガス発電機の送電線は非常用分電盤につながっており、非常用コンセントに電力を供給する。非常用ガス発電機は、デンヨー製を採用した。同社製の非常用発電機には、系統電力が停電した場合、自動的に起動する機能を備えた製品があり、今回はそのシステムを応用した。太陽光からの電力を系統電力に見立てて優先して利用し、日が落ちるなど太陽光の出力が低下し、一定以下の電圧になった場合、非常用ガス発電機が自動的に稼働し、電源が太陽光からガス発電機に切り替わるようにした。

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